比較

Money Vault vs Cleo: どちらのAI家計アプリが本当に役立つか?

2026年4月10日更新 · 8 分で読める

どちらも AI をうたっていますが、中身はかなり違います。Cleo は、ちょっと毒舌なチャットボットが支出の癖を指摘し、キャッシュアドバンスまで提供するアプリです。Money Vault は、音声、レシート、チャットで支出をすばやく記録する AI 支出トラッカーです。同じ AI でも、役割は別物です。

要点

この比較でわかること

  1. 2つの AI の違い
  2. 支出の記録方法
  3. チャットボット体験
  4. キャッシュアドバンスと追加機能
  5. プライバシーとデータ
  6. 国際利用と多通貨
  7. 用途別の比較
  8. 価格
  9. 結論
6M+
Cleo の公表ユーザー数。主に米国と英国の Gen Z とミレニアル世代
出典: Cleo の企業発表, 2025

2つの AI の違い

ここでいう AI が何を指すかを、まずは分けて見ます。

Cleo の AI はチャットボットです。アプリを開いて、友達にメッセージを送るように話します。「今週いくら使った?」と聞けば答えますし、「お金なくない?」と聞けば、設定によっては励ましてくれたり、軽くいじってきたりします。使っていて楽しい反面、合う人と合わない人がはっきりします。

Money Vault の AI は実用寄りです。支出を聞き返すチャットもありますが、本体は記録の速さです。「食費 52ドル Trader Joe's」と言えば、金額、カテゴリ、店名をまとめて拾います。レシートスキャンも使えます。こちらは性格づけより処理能力です。

片方は会話で気分を変え、もう片方は入力を短くします。同じ AI でも方向が違います。

支出の記録方法

Cleo は、手入力で記録するタイプではありません。銀行をつなげて、取引を自動で取り込みます。クレジットカードには便利ですが、現金支出にはほぼ無力です。友人に 20 ドル渡した昼食は、Cleo には見えません。

Money Vault
入力方法 4 つ
Cleo
入力方法 1 つ
出典: App Store の公開情報, 2026年4月

Money Vault は音声、レシート、手入力、CSV の 4 通りで記録できます。音声なら 1 件 3 秒前後。銀行をつながずに記録できるのが大きな違いです。

すべてカード払いなら Cleo のほうが簡単に感じるかもしれません。ただし、現金や海外出費は取りこぼしやすくなります。

チャットボット体験

Cleo の中心はチャットです。「今週の食費は?」「外食の予算を作って」「今払っているサブスクは?」のように、会話で進みます。返答はカジュアルで、しばしば冗談混じりです。人によっては続きますが、1か月で飽きる人もいます。

チャット先行の弱点は速度です。月の食費を見たいだけでも、質問して、返答を待って、と少し回り道になります。Money Vault はチャットもありますが、ダッシュボードと統計が横にあるので、チャートをすぐ見られます。

話すだけで記録する AI

音声入力、レシートスキャン、そして本当に役立つ支出チャット。

App Store でダウンロード

キャッシュアドバンスと追加機能

Cleo には Money Vault にない機能があります。それが、最大 250 ドルまでの無利子キャッシュアドバンスです。給料日前につなぎ資金が必要な人向けの機能です。

さらに、Cleo には自動貯金機能もあります。残高を見て少額を自動で貯蓄へ移します。少しずつ積み上がるので、気づいたら貯まっているという人もいます。

Money Vault は、キャッシュアドバンスや自動貯金はしません。純粋に支出を記録し、分析するアプリです。短期の借入や自動貯蓄が必要なら、Cleo のほうが役に立つ場面があります。

プライバシーとデータ

ここはかなりはっきりしています。

Cleo は銀行アクセスが前提です。Plaid 経由で口座につなぎ、取引、残高、収入まで見ます。キャッシュアドバンスの判断にも、より深い金融データが必要です。

Money Vault は、データを端末内に保存します。銀行接続なし、サーバー保存なし、コア機能はアカウント不要です。金融データが端末を出ないモデルです。

Plaid は 2022 年に、ユーザーが想定していなかったデータ取得に関する集団訴訟で 5,800 万ドルの和解に至っています。銀行連携モデルは、理屈だけのリスクではありません。

国際利用と多通貨

Cleo は米国と英国向けです。それだけです。多通貨はありません。米国と英国以外では、そもそも選択肢になりません。

Money Vault は 50 以上の通貨に対応し、リアルタイム換算もあります。ユーロ、円、バーツの旅でも使えます。旅行が多い人や、US/UK 以外の人にはかなり大きい差です。

用途別の比較

機能 Money Vault Cleo
音声入力 ✓ 自然言語
レシートスキャン ✓ OCR + 明細
AIチャット ✓ 支出Q&A ✓ 性格型チャットボット
銀行同期 ✓ 必須
キャッシュアドバンス ✓ 最大250ドル
自動貯金
多通貨(50+) ✕ USD/GBP のみ
現金記録
端末内プライバシー ✕ クラウド + 銀行アクセス
オフライン利用
対応国 世界中(iOS) 米国と英国のみ
価格 無料 / プレミアム 無料 / $5.99/月(Cleo+)

価格

Cleo には無料版があります。Cleo+ は月 5.99 ドルで、キャッシュアドバンス、クレジットスコア監視、自動貯金が追加されます。多くの人にとっては、無料版と Cleo+ が比較対象です。

Money Vault は、音声入力、レシートスキャン、手入力、基本統計が無料で使えます。プレミアムでは AI チャットや追加分析が使えます。コア記録の価格は、Cleo+ より控えめです。

Cleo の無料版はかなり使えます。ただし、支払いが必要な価値の中心は、やはりキャッシュアドバンスです。

結論

1 つは会話でお金を見るアプリ。もう 1 つは、使った瞬間に記録するアプリです。どちらも試せます。自分の問題に近いほうを選ぶのが先です。

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音声記録、レシートスキャン、AIチャット、50以上の通貨。世界中で使えます。

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