Money Vault と Brex の比較: 個人向け家計アプリか、企業向けカード基盤か
Brex は、スタートアップ向けの法人カードと支出管理の基盤です。Money Vault は、声で「コーヒー 450円」と入れて自分の支出を記録する個人向けアプリです。どちらも「お金を追う」点は同じですが、使う相手がまったく違います。
- Brex: 法人カード、予算、承認、会計連携をまとめた法人向け支出管理。Essentials は無料、Premium は1人あたり月$12。
- Money Vault: 音声入力、レシートスキャン、AIチャット、50以上の通貨に対応する個人向け家計アプリ。無料枠あり。
- Brex を選ぶべき人 は、チームの支出管理をしたい人です。Money Vault を選ぶべき人 は、自分の支出を追いたい人です。
ざっくり比較
Brex は2017年に登場した法人カードです。新しい会社でも個人保証なしでカードを持てる、というのが売りでした。そこから、部門ごとの予算、承認フロー、領収書の回収、会計ソフト連携まで広がっています。要するに法人向けの支出基盤です。
Money Vault は個人向けです。アプリを開いて、声で記録して、レシートを読み取って、そのまま支出を追えます。ビジネス登録も、カード申請も不要です。
Brex が実際に何をするか
法人カード: Brex は社員向けの Visa カードを発行し、カテゴリごとの上限も付けられます。
予算管理: チームや部門ごとに予算を作り、使った分をリアルタイムで追えます。
領収書回収: カード利用後に領収書提出を促し、OCR で照合します。
承認: 高額支出は事前承認を挟めます。
会計連携: QuickBooks、Xero、NetSuite、Sage などと連携します。
30人規模のスタートアップや500人規模の会社には便利ですが、個人の食費やカフェ代には関係ありません。
個人の支出管理
ここが決定的な違いです。Brex は個人の家計管理には向いていません。家賃、Netflix、外食などを自分で追う用途ではないからです。
Money Vault は、その「個人の支出を知る」ために作られています。声で記録し、レシートを読み取り、AIに質問できます。
Brex を使う人が Money Vault も使えるか。もちろん使えます。会社の支出は Brex、個人の支出は Money Vault で分けるのが自然です。
用途別の比較
| 機能 | Money Vault | Brex |
|---|---|---|
| 音声入力 | あり | なし |
| レシートスキャン | 端末内OCR | 自動回収OCR |
| AIチャット | あり | なし |
| 銀行同期 | CSV取り込み | Plaid |
| 法人カード | なし | Visaカード |
| 従業員別上限 | なし | あり |
| 予算管理 | 個人カテゴリのみ | 部門予算 |
| 承認フロー | なし | あり |
| 会計連携 | なし | あり |
| 多通貨 | 50以上 | 事業用通貨 |
| オフライン | 完全オフライン | 不可 |
| セットアップ時間 | 10秒以内 | 数日 |
| 誰が使えるか | iPhoneを持つ誰でも | 登録済み企業のみ |
| 価格 | 無料 / Premium | Essentials 無料 / Premium は1人あたり月$12 |
価格
Brex は Essentials が無料ですが、実際には Premium に移る企業も多いです。企業向け基盤なので、無料かどうかより何人で使うかがポイントです。
Money Vault は、音声入力、レシート、基本統計を無料で使えます。Premium でAIチャットや高度な分析が解放されます。
結論
- Brex を選ぶなら、会社の支出管理が必要なときです。
- Money Vault を選ぶなら、自分の支出を速く、分かりやすく追いたいときです。