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共有家計におすすめの家計簿アプリ5選(2026年版)

2026年4月10日更新 · 14 分で読める

共有家計で崩れやすいのは、大きな請求ではなく細かい支出です。食料品、家賃、光熱費。1人が先に払って、別の人が後で忘れて、誰が何を立て替えたのか曖昧になる。その結果、確認作業が増えます。良いアプリは、全員を同じログに縛るのではなく、必要な共有だけをきれいに見せてくれます。この比較では、共有の見やすさ、割り勘の柔軟さ、定期請求、プライバシーを重視しました。

要点

この記事でわかること

  1. 共有家計がすぐ散らかる理由
  2. 何を見ればよいか
  3. この比較の見方
  4. おすすめ5選
  5. 比較表
  6. シンプルな共有家計フロー
  7. 選ぶ前のコツ6つ
  8. 結論
$25,436
2023年の消費単位あたり平均住宅支出
$15,499
2023年の平均住居関連支出
$9,985
2023年の平均食費
出典: U.S. Bureau of Labor Statistics Consumer Expenditure Survey, 2023。

共有家計がすぐ散らかる理由

面倒なのは、1つの大きな請求ではありません。小さな請求が揃わないことです。今週は食費が高い、ネットの更新日がずれる、誰かが夕食を立て替える、誰かが洗剤を買う。そうして家計が「とりあえず後で精算する」状態になると、信頼まで少しずつ削られます。

BLS の数字でも、住宅は年平均 $25,436、住居関連は $15,499、食費は $9,985 でした。何度も出てくるカテゴリほど、見えにくいと面倒になります。アプリがそれを隠してしまうと、かえって手間が増えます。

さらに、共有の仕方にも違いがあります。全員が見られるダッシュボードを欲しがる家もあれば、個人のログを残して要約だけ共有したい家もあります。カップルは手順の少なさと共有ビューを好み、ルームメイトは残高の精算を重視し、家族はカテゴリ管理と定期計画を重視します。だから、最適なアプリは家族構成ではなく、使い方で決まります。

共有家計マップ

先にフローを決めてから、アプリを選ぶ

同じ家計でも、必要なのは私的ログ、ルームメイト台帳、カップル向けダッシュボード、封筒管理のどれかで変わります。

プライベート重視
1人が素早く記録し、元データは自分だけで持ちたい場合に向きます。Money Vault がここに合います。
ルームメイト台帳
家賃、食費、非対称な請求を分けたい場合に向きます。Splitwise と tricount がここです。
共有ダッシュボード
2人以上で残高、通知、月次の上限を同じ画面で見たい場合に向きます。Honeydue と Goodbudget がここです。
出典: 2026年4月時点の公式ページと App Store 情報。

何を見ればよいか

共有家計では、見た目より次の5つが大事です。共有残高が分かりやすいか。非対称な割り勘ができるか。定期請求を扱えるか。食料品や生活費が見やすいか。プライバシーが実際の使い方に合っているか。ここがズレると、アプリはきれいでも面倒です。

家計の相性

お金の流れに合わせてアプリを選ぶ

共有の深さは家によって違います。ここを外すと、アイコンがどれだけ良くても意味がありません。

1

1人がログを持つ

1人が食費、家賃、共有支出をまとめたいなら Money Vault が合います。

2

全員が同じ残高を見たい

誰がいくら払ったかを見たいなら Splitwise か tricount です。

3

2人でリズムを作りたい

通知や上限を共有したいなら Honeydue か Goodbudget が向いています。

比較の見方

これは公式ページと App Store の情報をもとにした比較です。共有の見やすさ、定期請求、食費、非対称な支出、プライバシーのトレードオフを見ています。

おすすめ5選

1. Money Vault - 1人で共有家計をまとめたいなら

1人が家計を管理し、あとで要約だけ共有したいなら Money Vault が合います。音声で記録でき、レシートも残せて、データは端末内に置いたままです。家賃、光熱費、食料品、小さな立て替えを、他の人に完全公開せずにまとめたいときに便利です。

ただし、これはライブ共有ダッシュボードではありません。全員が同じ残高をリアルタイムで見たいなら、Splitwise や Honeydue のほうが上です。Money Vault は、1人がきれいに記録して、必要なときだけ見せる使い方に向いています。

家計が軽いなら、それで十分です。1人が数字を持ち、あとで精算する。誰もグループフィードを学ぶ必要がありません。共有はしたいけれど、全部をオープンにしたくない人にとっては、かなり自然な選択です。

良いところ

  • 1台で私的に記録できる
  • 音声入力とレシート取り込みが速い
  • 食費、家賃、小さな共有支出に向く
  • 端末内で扱うので安心感がある
  • 家計の台帳を1人で持ちやすい

注意点

  • ライブ共有ダッシュボードはない
  • ルームメイトの精算台帳ではない
  • 全員が同じ残高を見たいなら弱い

価格: 無料、任意で Pro · 対応: iPhone

2. Splitwise - ルームメイトの残高管理に最適

Splitwise は、ルームメイト向けとしては一番分かりやすいです。家計、旅行、グループ請求を想定して作られていて、割合、人数、正確な金額で非対称な割り勘ができます。誰かが食費を払って、別の人がネット代を払い、また別の人が家賃の一部だけを負担する、という場面に強いです。

定期請求の扱いも実用的です。毎月、毎週、毎年、隔週で繰り返す請求を作れるので、家賃や光熱費、固定サービスを毎回作り直す必要がありません。全員が同じ場所で残高を見て、精算できます。

弱点はプライバシーです。Splitwise は最初から共有前提で、グループ内の人が見られるようにオンライン保存されます。ルームメイトには正解ですが、個人ログを先に持ちたい人には向きません。

良いところ

  • 共有残高が見やすい
  • 割合、人数、金額ベースで割り勘できる
  • 定期請求に強い
  • オフライン入力後の同期にも対応
  • ルームメイトとの相性が良い

注意点

  • 共有前提なのでプライバシーは弱い
  • 予算アプリというより台帳寄り
  • Pro 機能は有料

価格: 無料、任意で Pro · 対応: iPhone、iPad、Web

3. tricount - シンプルな共有費用の分割に最適

tricount は、グループ支出の分担を一番簡単にしたい人向けです。ルームメイト、カップル、友人、どんな共有シーンでも使いやすく、家賃、食費、旅行、定期費用を大げさな設定なしで分けられます。非対称な金額にも対応していて、誰がいくら払ったかを全員が確認できます。

とにかく軽いのが魅力です。支出を追加して、誰が支払ったかを選べば、残りは tricount が計算します。オフライン利用、多通貨、写真の添付にも対応しているので、場所をまたぐ共有や、重くない共有台帳が欲しい人にちょうどいいです。

ただし、家計全体を設計するアプリではありません。公平に分けるには強いですが、食費、貯蓄、月次計画を本格的に組むなら少し軽いです。

良いところ

  • 無料で使えて、制限も少ない
  • ルームメイト、カップル、共有家計に向く
  • 非対称な割り勘ができる
  • オフライン利用と多通貨対応
  • 家賃や食費の分割が簡単

注意点

  • 本格的な予算プランナーではない
  • 長期計画には弱い
  • プライバシーより共有の見え方が重要

価格: 無料 · 対応: iPhone、iPad

共有のフィードではなく、自分だけのログにしたいなら

Money Vault なら、共有費用を自分の端末でまとめて、必要な分だけ共有できます。

App Store でダウンロード

4. Honeydue - 共有の見やすさを重視するカップル向け

Honeydue は、ルームメイトよりカップル向けです。ここが大事です。残高、予算、請求を2人で共有しつつ、どこまで見せるかを選べます。月次の家計上限や請求通知もあるので、2人で同じお金のリズムを作りたい場合に向いています。

見た目としては、精算台帳というよりカップルのダッシュボードです。だから「ネット代払ったっけ?」「今月の食費はいくらだっけ?」を何度も聞くような家庭には合います。長いチャットを使わず、同じ答えを見られるのが利点です。

大人数のルームメイトには少し弱く、グループ分割の専用アプリでもありません。2人の共有家計なら、見える化とコントロールのバランスがちょうどいいです。

良いところ

  • どこまで共有するかを選べる
  • 残高、予算、請求を共有しやすい
  • 月次の上限が設定しやすい
  • 請求通知とメッセージ機能がある
  • カップルに合う

注意点

  • カップル前提で、ルームメイト向けではない
  • 大きな家計には弱い
  • 私的な記録より共有性が高い

価格: アプリ内課金あり · 対応: iPhone

5. Goodbudget - 封筒式の家計計画向け

Goodbudget は、カテゴリを先に分けたい家庭に合います。封筒予算をベースにしていて、複数のスマホと Web で予算とデータを共有できます。食費、光熱費、貯蓄の箱を1つの共有フレームに入れたい家族やパートナーには便利です。

定期支出の扱いも強いです。予定取引、レポート、複数デバイス同期があり、月次の計画に向いています。家計の中で、食費、光熱費、返済、毎月の固定費をしっかり分けたいなら、ただの割り勘アプリよりも向いています。

ただし、誰が誰にいくら払うかを精算するアプリではありません。Goodbudget は計画と見える化のアプリであって、夕食代の精算帳ではないです。家計を予算として考える人に向いています。

良いところ

  • スマホと Web で共有予算を持てる
  • 封筒予算が分かりやすい
  • 食費や定期費用に向く
  • 家族やパートナーと使いやすい
  • 月末レビューにも向く

注意点

  • 誰が誰にいくら払うかの精算には弱い
  • 一回ごとの割り勘には向かない
  • 封筒管理は少し準備が必要

価格: 無料版あり、有料プランで封筒数とデバイス数が拡張 · 対応: iPhone、Android、Web

比較表

機能 Money Vault Splitwise tricount Honeydue Goodbudget
共有の見やすさ 限定的 はい はい はい はい
非対称な割り勘 限定的 はい はい はい 限定的
定期請求 手動 はい 限定的 はい はい
食費や生活費の分類 はい はい はい はい はい
プライバシー重視 はい いいえ 限定的 限定的 限定的
向いている用途 私的な記録 ルームメイト 無料の共有費用 カップル 封筒管理

2人以上が同じ残高を見たいなら、Splitwise、tricount、Honeydue、Goodbudget の方が向いています。元のログを自分だけで持って、必要なときにだけ要約を見せたいなら、Money Vault が一番きれいです。

シンプルな共有家計フロー

多くの家計には、難しいシステムは必要ありません。必要なのは、毎回同じ流れで回せることです。

月初
定期請求を決める

家賃、光熱費、ネット、サブスクを先に入れます。Splitwise、Honeydue、Goodbudget がここで強いです。

週の途中
食費や共有支出をその場で記録する

Splitwise と tricount は残高の反映が早いです。Money Vault は1人が私的に管理するなら向いています。

週の見直し
誰がいくら払うかを確認する

ルームメイトはここが大事です。非対称な割り勘を早めに整えると、月末が楽になります。

月末
カテゴリをリセットして閉じる

Goodbudget は月末の封筒確認に向いています。Honeydue は、予算上限と請求を2人で同じ答えにしたいときに便利です。

選ぶ前のコツ6つ

アプリを入れる前に知っておくといいのは、間違った家計アプリは「正しいことを、違う問題に対して」やってしまうことです。

  1. 台帳かダッシュボードかを先に決める。 誰がいくら払うかだけなら Splitwise か tricount で十分です。2人が同じ画面を見たいなら Honeydue か Goodbudget の方が合います。
  2. 食費は1つのカテゴリにまとめる。 分けすぎると、月末の確認がしんどくなります。
  3. 定期請求は1人が担当する。 家賃、ネット、光熱費は1人が固定日で入れる方が重複しません。
  4. 私費と共有費を混ぜない。 個人の食事、個人サブスク、共有食費を同じ箱に入れると、すぐ混乱します。
  5. 精算は週次で見る。 月末だけだと重すぎます。小さい差のうちに直す方が楽です。
  6. プライバシーの感覚を正直に話す。 全部見たい人もいれば、見せたくない人もいます。その場合は Money Vault のような私的ログの方が自然です。

家計ログを自分の端末に残したいなら

Money Vault は、共有費用をライブ共有にせずに管理するいちばん簡単な方法です。

App Store でダウンロード

結論

答えは、今の家計モデルによります。

共有家計では、どれだけ共有したいかにアプリを合わせるのが大切です。全員で同じフィードを見たいなら共有型を、元のログを自分だけで持ちたいなら Money Vault を選ぶのが自然です。